JNWSC設立のメッセージ

日本では多くの犬たちが都市部に住み、「都市生活」に適応することを余儀なくされています。
犬は確かに忙しい現代人の癒しになるかもしれませんが、しかし犬のウェルフェアは?
人だけ満足すればいいのでしょうか。

犬にも犬の「良き生活」が必要です。そしてそれは食事と医療だけで満たさせるものではありません。
犬という動物が必要とする「犬目線での脳への刺激」。
とはいっても都市に住んでいると、私たち犬飼い主にとってはたくさんの規制があり、どこにでも犬を放して遊ばせていいわけではありません。
そこで、ノーズワークなのです。

犬にとって大事な感覚器官である嗅覚を使うこのゲームは、場所を選ばず、どこでも好きな時にできるドッグスポーツです。
ただ探させるだけではなく、競技形式にすることによって人と協調する楽しさにも、犬が気づいてくれる。
人といっしょにいることの楽しさを感じてくれるというのも、大事なウェルフェアですね。

このスポーツは私が住むスウェーデンではアメリカから2014年に導入され、同時にクラブも設立されました。
それ以降爆発的人気。
毎年愛好家を増やしており、現在およそ3000人の会員、競技会も2017~2019年では年に約300ゲーム行われていました(コロナの影響により今は状況は変わってしまいましたが)。

この楽しさを、日本の犬たちそしてその飼い主さんたちにもシェアしたいという思いで、2018年から北欧のルールによるノーズワークを、セミナーを通して紹介することになりました。
嗅覚スポーツに興味のある人たちは次第にどんどん集まりました。
そして日本でも北欧やアメリカのように競技会を開催したいという思いも強くなっていたのです。
しかしそれには組織だったクラブが必要です。

というわけで「ノーズワークスポーツクラブ」がこの度設立されることになりました。
2020年から有志が集まり、スウェーデンのノーズワークルールを翻訳、一年以上の月日をかけて日本のルールもいよいよ完成です!

これから日本のノーズワーク世界がどんな風に発展していくのかとても楽しみにしています。
そしてスウェーデンから微力ながら応援をしています。

スウェーデン、ヴェルムランドから


2021年6月
藤田りか子、ラッコ、アシカ

藤田 りか子

現在クラブのアドバイザーとして携わる。

スウェーデン、ヴェルムランド県にて、カーリー・コーテッド・レトリーバーのラッコ、ラブラドール・レトリーバーのアシカその娘ミミチャンと暮らす。2016年にスウェーデン・ノーズワーククラブの競技会にラッコと参加したのがノーズワーク競技会キャリアの始まり。以降、アシカ、ミミチャンと数々の競技会にて入賞。2021年にはスウェーデンマスターカップにアシカと参加。この万人と万犬にぴったりの素晴らしいドッグスポーツを日本に広めたく、ドッグトレーナーでもありセントライン運営者の近藤奈緒子さんと共に2018年からノーズワークセミナーを開催。競技会を開催できる本格的なクラブの必要性を感じ、以降クラブ設立に協力。スウェーデンからノーズワークルールや競技会カルチャーを導入。2023年にはスウェーデンからクラブ公認ノーズワークインストラクターを養成するためにピッレ・アンデションさんをJNWSCに紹介。